【シン・ウルトラマン】なぜゴジラが?初見で気づいた小ネタ色々
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「シン・ゴジラ」の制作陣が現代に蘇らせた、「シン・ウルトラマン」
企画・脚本の庵野秀明と、監督の樋口真嗣、による今作は、特撮ファンには嬉しい演出の数々が目白押し。
今回は気づいた小ネタをいくつかご紹介します。
以下、ネタバレを含みます。
目次
オープニングタイトルの「シン・ゴジラ」
メインタイトルの「シン・ウルトラマン」の前に「シン・ゴジラ」と出るのですが、これはテレビ版のウルトラマンのオープニングの流れと同じ。
テレビ版ではメインタイトルの前に、前作の「ウルトラQ」のタイトルが出た後に、エフェクトを挟んで「ウルトラマン」のタイトルが現れます。
樋口真嗣と庵野秀明がタッグを組んだ前作、「シン・ゴジラ」のタイトルが同じようにメインタイトルの前に出てくるのも頷けます。
シン・ゴジラそっくりのゴメス
映画は「シン・ゴジラ」そっくりの「ゴメス」という怪獣の目玉からスタートしますが、これは「ウルトラQ」の第1話のそれと同じ。
ゴメスとは
ゴメスは1966年に放送されていた「ウルトラQ」の第1話、第23話に登場する怪獣。
着ぐるみは1964年公開の「モスラ対ゴジラ」用のゴジラを流用したもの。
着ぐるみの流用はよくあることで、このゴジラは後の「ウルトラマン(1966)」第10話にて「エリ巻恐竜 ジラース」として再使用されることになります。
シン・ウルトラマンにシン・ゴジラそっくりのゴメスが登場したのは、このエピソードを踏まえてのことでしょう。
令和版の着ぐるみ流用にニヤニヤした特撮ファンも多かったのではないでしょうか。
また、作品序盤のテロップを多用した禍特対の活躍シーンは全て「ウルトラQ」のエピソードが元になっています。
Aタイプのウルトラマン
対ネロンガ戦で初登場時ウルトラマンは通称「Aタイプ」と呼ばれるものでした。
テレビ版の「ウルトラマン」のスーツは全部3種が存在し、それぞれAタイプ、Bタイプ、Cタイプと呼ばれます。
Aタイプのマスクは、当初の構想でウルトラマンは口を動かして会話をすることになっていたので、口に隙間の空いたのマスクが使用されました。目の形状も後のBタイプ以降と比べると、縁のラインが真っ直ぐではなく、より生物的な外観をしています。
初めて地球に現れた時のシン・ウルトラマンはこのAタイプの顔をしており、ガボラ戦ではCタイプの顔に変わり、体色も銀色から赤のラインが入っていました。これは人間と融合したことによる変化を表したものなのでしょうか。
ネロンガ、ガボラの「まるでアタッチメントね」
ガボラを倒した後、「身体は同じなのに顔が違う、まるでアタッチメント」と言った台詞があるが、これはテレビ版の着ぐるみ流用がネタ元。
「フランケンシュタイン対地底怪獣」に登場するバラゴンと言う怪獣として制作され、その後、着ぐるみはパゴスとして流用。次にネロンガに改造、その次がマグラー(ウルトラマン)、カボラと何度も使用され、最終的にまたバラゴンとなりました。
ニセウルトラマンへのウルトラ・チョップ
ニセウルトラマンとの戦闘で、ウルトラマンのウルトラ・チョップがニセウルトラマンの頭部に命中した瞬間、破片のような物が飛び散り、ウルトラマンは痛がる反応を見せます。
これはテレビ版の戦闘シーンをそっくり再現したもの。
テレビ版では、ウルトラマンを演じたスーツアクターの古谷敏がニセウルトラマンとの戦闘シーンで、チョップを強く当て過ぎて、ニセウルトラマンの目を割ってしまったシーンがそのまま使用されています。
よく見るとウルトラマンのチョップでニセの目が割れてる。
— ニセたけし(仮名) (@nito_takeshi) April 22, 2022
そりゃ痛いはずだ。 pic.twitter.com/CbJ22z3H0l
シン・ウルトラマンでは、この一連の流れが、忠実に再現されていました。
特撮ファンには嬉しい演出がいっぱい
この他にも、手書きの光線や、飛び人形、メフィラス星人のアナログな電飾、お馴染みの実相寺アングルなど、特撮ファンには嬉しい演出が目白押し。
現代に蘇ったウルトラマン。
早くAmazonプライムで配信しないかな。
一時停止しながらじっくり観たいですね。
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