【シン・仮面ライダー】ストーリーを大胆予測!楽しむための基礎知識も

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2023年3月公開予定、原作:石ノ森章太郎、脚本・監督:庵野秀明による「シン・仮面ライダー」 のストーリーや内容を大胆予想。

現時点で明らかになっている要素、監督や関係者の証言を基に、テレビ版と原作漫画、筆者の想像などから内容を考察・推察していきます。

 

 

 

 

 

 

自然とテクノロジーの対立

敵対組織である「SHOCKER」は ”Sustainable Happiness Organization with Computational Knowledge Embedded Remodeling” の頭文字から取られており、意味は「コンピューター認識の埋め込み改造による持続可能な幸福組織」。

つまり、近年現実味を帯びてきている、人体の一部または全てを機械と置き換える「人間拡張(Human Augmentation)」により人間のもつ感情を機械的にコントロールすることで、幸福を追及する組織、あるいは宗教団体であると想像しています。

そのような「SHOCKER」に自らの意思とは無関係に、改造手術を施された主人公が、テクノロジーによって失われていく人間性、人間が人間として生きる世界を守るため、また、文明の発展とテクノロジーの進歩により失われていく自然を守るため、SHOCKERと戦う。

テクノロジーの象徴であるショッカーから生まれた「仮面ライダー」は人間と自然(昆虫)が一つになった姿。つまり人間と自然とが強力し、悪(テクノロジー)と戦い、世界に調和をもたらす。

これが原作者の石ノ森章太郎氏が描こうとした「仮面ライダー」なのです。

原作およびテレビ版でも扱われている、当時社会問題となっていた公害や、電子頭脳の支配による恐怖。これは現代にも続く問題であり、環境問題や発達するAIなど、まさに2023年にこそ提起されるに相応しいテーマであると言えそうです。

 

 



 

主要登場人物

今作に登場するであろう登場人物を原作と比較しながら推察していきます。

 

本郷猛

本作の主人公であり、仮面ライダーに変身しショッカーと戦う孤独な男。

漫画原作とテレビ版の共通点は、頭脳明晰、スポーツ万能の優秀な学生。両親はおらず、立花藤兵衛と言う良き理解者がいる点。その優秀さ故に、ショッカーの改造人間計画の標的となり、バッタの能力を付与された改造人間にされてしまう。最後の脳改造の前に脱出したおかげで、人間としての知性は維持しており、改造された怒りと悲しいを胸にショッカーと戦う。

TV版では第13話以降はヨーロッパのショッカーと戦うために姿を消しますが、漫画版では一度死亡し、後述の一文字隼人と一心同体となっています。

 

仮面ライダーとしての本郷

漫画版の仮面ライダーの「仮面」とは、怒りの感情が高まった時、顔に浮き出る改造手術の跡を隠すためと、改造人間としての本来の能力を発揮するために装着する、言わばヘルメットという設定となっている。作中ではマスクを外した素顔で行動する描写が見られます。

テレビ版では、仮面も含めた姿が変身後の仮面ライダーであり、マスクの脱着シーンはありません。

 

さて、シン・仮面ライダーで描かれる本郷はどう描かれるのでしょうか。

原作のと同じ様にバイクの練習中にショッカーにさらわれるのか、あるいは何らかの形でショッカーと繋がりがある人物なのか、現段階では予想がつきません。

現時点で公開されている情報からは、「第1バッタオーグ」と呼称されており、あくまでもショッカーの改造人間であるとされているようです。

ただ、特報映像ではマスクを外した姿のカットが確認できるため、原作漫画のように、醜い顔を隠すための仮面を付けて戦うアンチヒーローとして描かれるのではないかと想像しています。

 

緑川博士

本郷猛が通う城北大学(TV版では城南大学)の恩師。ショッカーに拉致され、改造人間計画への協力を強要されており、本郷を改造したのも博士。本郷の脱出に協力するも、蜘蛛男に殺害されてしまう。後述の緑川ルリ子の父である。

映画でも本郷の改造に関わる人物となる事が予想されますが、本郷との関係性についてはまだ分かりません。原作の通り映画の序盤でショッカーによって殺害される運命にあると推測します。

 

緑川ルリ子

前述の緑川博士の娘。その身を案じた本郷が立花に指示し、博士との隠れ場所に呼び出すが、時を同じくして後を追ってきた蜘蛛男の毒糸で絶命する博士の姿を目撃し、本郷を親殺しの犯人だと勘違いしてしまう。後にそれがショッカーによるものだと理解し、本郷に協力する。

漫画版では本郷とルリ子はお互いに好意を寄せるが、それが反って普通の人間ではなくなった本郷の悲しみをより深いものとする描写があります。

映画でも人を愛せなくなった男の悲しみが描かれると想像します。

また、特報映像では警察車両や拳銃を携帯するカットがあるので、それがルリ子だとすると、ショッカーを捜査する警察や公安に所属している可能性が考えられます。行方不明になった父の捜査線上に浮上したショッカーと本郷猛を追うといった展開になるのかもしれません。

 

 

立花藤兵衛

本郷の理解者であり、ショッカーと戦う仮面ライダーの協力者の一人。

漫画版では、本郷家に使える召使いであり、両親のいない本郷の屋敷で共に暮らしている設定。TV版では、本郷の親代わりで、本郷自身も所属している「立花レーシングクラブ」の会長。スナック・アミーゴ(後に立花オートコーナー)を経営。

オートレーサーとしての本郷のトレーナーであり、また改造人間となってしまった本郷の秘密を知る数少ない理解者でもある。

現時点では特報映像に姿は確認出来ず、登場するのかは不明だが、「仮面ライダー」以降の昭和仮面ライダー作品群に登場する重要人物であり、孤独な主人公の父親的存在であるため、今作にも登場すると思われます。

 

滝和也

ショッカーを捜査するため密かに来日したFBI捜査官。立花と共に改造された本郷と一文字の秘密を共有しており、仮面ライダーと協力し戦う数少ない仲間でもあります。

立花と同じく特報映像では存在が確認されていませんが、主要な登場人物であるため、何らかの形で登場することが予測されます。原作に近い警察組織、またはルリ子と何か関係があるのかもしれません。

 

一文字隼人

もう一人の仮面ライダー、「2号ライダー」の正体であり、本郷と同じくショッカーによる改造手術を受けた男。

TV版におけるストーリー上の設定では、ショッカーのヨーロッパ支部と戦うために日本を離れた本郷に代わり、ショッカーと戦う第二の主人公であり、脳改造の前に本郷に助け出されたため、人間としての知性を維持している。

TV版では1号ライダーの代わりにやってきたヒーローとして登場するが、漫画版では本郷の前に改造されていた12人の仮面ライダーの内の一人で、本郷抹殺の命を実行しようとする悪役として登場する。戦いの最中に脳を損傷し、人間としての知性を取り戻すが、他の11人のライダーからの銃撃を受けて死亡した本郷の意識と一心同体となり、本郷と共に戦う姿が描かれています。

映画版での一文字はどうなるのでしょうか。

既に公開済みの情報から2号ライダーが登場することは分かっているのですが、それが味方であるとは限りません。

公開されている情報では「第2バッタオーグ」と呼称されおり、既に脳改造も完了しているのではないか、そして本郷により人間性を取り戻すのではないかと想像しています。

 

 

 

 

主人公が死ぬ(または代わる)

前述の通り、漫画版の本郷猛は物語の中盤で死亡し、一文字隼人と一体化することで主人公が交代となります。

TV版でも本郷役の藤岡弘氏の撮影中の事故により、急遽代役の2号ライダーを登場させた経緯があり、この流れはシン・仮面ライダーでも踏襲されると思われます。

本郷により助けだ出された一文字が人間性を取り戻すものの、本郷は戦いに敗れ死亡していまい、本郷を再び蘇らせるべく2号ライダーが戦う。そして蘇った1号と2号のダブルライダーで(または原作のように一体化して)ショッカー首領に挑む。もしくは、より強大な敵との戦いを決意し、孤独な戦いは続いていく、といったストーリーを想像しています。

 

 

精神世界・心理描写

人間拡張(Human Augmentation)により失われていく人間性や苦しみが描かれるとすならば、監督の庵野秀明による代表作「新世紀 エヴァンゲリオン」で見られるような、複雑な精神世界の描写があることが推測されます。

現在発展している、AR(拡張現実)やVR(仮想現実)といった世界を含む、昭和ライダーには描かれなかった新たな世界観が「拡張」されているのかもしれません。

 

 

繋がる世界観

これは当たり前かもしれませんが、同じ庵野秀明作品なので、シン・ゴジラエヴァンゲリオンであったように、シン・ウルトラマンシン・ゴジラが出てきたように、シン・仮面ライダーも同じ世界観の元に構築されているはずです。

どこかにこれらの作品から引き継ぐ「何か」があると考えています。

 

 

小ネタ・ネタ元など

シン・ウルトラマンに散りばめられていた小ネタの数々や、ネタ元としてウルトラQや少年誌の誤植などが採用されていた点から推察するに、次作のシン・仮面ライダーにも様々な小ネタが仕組まれているはずです。

石ノ森章太郎氏の代表作「人造人間キカイダー」や「イナズマン」「サイボーグ009」など、また他の仮面ライダー作品、仮面ライダースナックのカード(当時販売されていたお菓子のおまけカード)がネタ元になる可能性も考えられます。

プロモーション映像で初期仮面ライダーのオープニングを回転バックを新設してまで完全再現(半開きのクラッシャー、ブレブレのカメラ、主人公が歌う『レッツゴー!! ライダーキック』まで再現)していたので、ファンなら思わず笑ってしまうような細か過ぎる小ネタが期待されます。

既にミニチュアを使った特撮が撮影されている事が判明しているので、テレビ版のあのざっくりとした特撮シーンがどこまで再現されているのが気になります。

 

 

記者会見の際に仮面ライダーの魅力を聞かれた庵野氏は、仮面ライダー音の素晴らしさについて言及しており、シン・ゴジラやシン・ウルトラマンでも採用されていた、原作と同じ効果音(SE)が使用されるでしょう。

また、個人的には竹本弘一氏が監督をした、第1話と第3話で見られる実験映像的なコマ送りや演出などが、どう踏襲しアレンジされるのかが楽しみです。

 

ショッカーのアジトと言えば「プチプチシート」なのですが(分かる人には分かる)、しっかりやってくれているようです。

 

 

 

 

現時点で分かっている情報を元に、原作と比較しながらシン・仮面ライダーのストーリー、展開を予測してみました。

妄想すればするほど楽しみで、公開が待ち遠しいばかりです。

 

今後も最新情報が公開されたらアップデートしていきたいと思います。

 

 

登場する怪人の原作との比較などについては、別記事にて解説しているので良ければ併せてご覧ください。

 

ijyaku-life.hatenablog.com

 

 

シン・仮面ライダー、期待しましょう。