【フィルムカメラ】Olympus mju-II(オリンパス ミューII)を買う前に。使いやすい?外観レビューと使い方。
※ 当ブログには、アフェリエイトリンクによるプロモーションが含まれています
複雑な操作が不要で、誰でも簡単に撮影ができる35mmコンパクトカメラ「OLYMPUS mju-Ⅱ(ミューツー)」の外観と使い方をご紹介。
1997年発売。35mm f/2.8の固定レンズを搭載したオートフォーカス機。
どんなカメラなのか、本当に使いやすいのか、買う価値のあるカメラなのかをチェックしていきましょう。
外観はこんな感じ。高さ6㎝、幅10.5㎝、奥行き4.5㎝で手のひらに収まるコンパクトサイズなので、いつでもポケットに入れて持ち運べます。
ほぼプラスチックで出来ているので、堅牢な感じはなく、安っぽいです。
カラーはブラックとゴールドがありますが、ブラックの個体数は少なめ。
生活防水機能付きなので、多少の雨程度なら問題なし。ただ物によっては、パッキンゴムの劣化が考えられるので、防水効果をあまり期待し過ぎない方がいいかもしれません。
バッテリーはサイドから取り付けます。使用するのは「CR123A」。バッテリーの蓋はよくあるネジ式の蓋ではなく、パカっと開ける方式。
左側のつまみを上げるとフィルム室にアクセスできます。
内部の遮光材は「モルト」ではなく、専用のゴムパッキンなので、もし劣化しても自力で交換することは困難です。フィルム確認用の小窓はモルトになっています。
フィルムの入れ方はこんな感じ。カメラの右側にフィルムをセットし、左側のオレンジの部分にフィルムの先端を差し込みます。蓋を閉じると自動で巻き上げてくれますが、きちんと奥までフィルムを差し込まないと上手く巻き上げられない場合があるので注意。
フィルムの「DXコード」を読み込んで、自動でISOが設定されるので、自分で設定する必要はありません。
フロントのカバーを横にスライドすると電源が入り、撮影が可能になります。
ファインダーを覗くとこんな感じ。
シャッターを半押しにして、横の緑のランプだけが光っているときはフラッシュは発光しません。オレンジのランプが光っている場合はフラッシュが発行します。
緑のランプが点滅しているときはフォーカスが合っていないのでシャッターが切れません。
電源が入ると常に「フラッシュモード」になります。フラッシュを切りたい時は背面のボタンを押して操作します。
背面の「フラッシュボタン」を押すごとにモードが切り替わります。
1回押すと「赤目低減」、2回押すと「フラッシュオフ」、3回押すと「強制発行」、4回押すと「ナイトモード」、5回押すと「赤目低減+ナイトモード」になります。
モードを切り替えても、フロントカバーを閉じて電源をオフにすると設定がリセットされます。
つまり、フラッシュモードをオフにしたい時は毎回セットし直す必要があり、うっかり忘れると意図せずフラッシュが発光するので、時々うんざりするかもしれません。
「E」のマークはエンプティの意味でフィルムが入っていない場合に表示されます。
フラッシュボタンとタイマーボタンを同時に押すと「スポット測光モード」になります。
タイマーボタンを押しながらシャッターを押すと、正面に赤いランプが点灯し、しばらくすると自動でシャッターが切れます。
左上のレバーでパノラマモードに切り替えることができます。
切り替え後にファインダーを覗くとこんな感じで、上下に黒い帯が表示されます。
仕組みは単純でレンズの上下にカバーが被さるだけ。正直、使いません。
オートフォーカス機なので、ピント合わせは不要。出来ることはファインダーを覗いてシャッターボタンを押すだけ。
ただ、オートフォーカスとは言え、狙ったところを必ずフォーカスしてくれるわけではなく、外すこともよくあるし、どこにピントが合っているのか分からない写真が撮れることもしばしば。
これを味ととらえるか、失敗ととらえるかは人それぞれです。
すべて自動なので、フォーカスや露出をきちんとコントロールしたい人にとっては不向きなカメラと言えます。
現在の中古市場での相場は1万円から高いもので5万円ほどの高額で取引されていますが、そこまでの価値があるのかは疑問です。手軽にオートフォーカスのフィルムカメラを楽しみたいだけなら、もっと安い機種を探した方がいいかもしれません。
とは言え、洗練された操作性といつでも持ち運べる手軽さ、生活防水は魅力的。
多くのデザイン賞を受けたmju-Ⅱを選択肢の中に入れることは、間違いではないのかもしれません。
こちらも併せてどうぞ。